仇な笑顔

小唄江戸紫 中田治三郎(昭和23)より
仇な笑顔 本調子
  仇な笑顔につひ惚れこんで妻こふ雉子のほろゝ
  にも千ひろの文を雁がねに言傳たのむ燕の便り
  嘘ならほんに顔色見てと羽がひの肌にしつぽりと
  それなりそこへとまり山嬉しい首尾ぢやないかいな