左手を見る

譜を見ると言うことで思い出したが、習い始めは勘所がわからないので、ついつい、左手側を見てしまうことが多い。
これは、やってはいけないことになっているのであるが、上手になれば見る必要がなくなり、見ると言うことは下手くそだと、自分で教えていることになるし、かっこわるい。などと、よく言われるけれど、他に理由があると思う。
例えば、早く弾かなければならない箇所を練習していたときに、譜を見ながらなんとか弾いていたが、つぼを確認しようと思って、左手を見ていたら、弾けなくなった。
つまり、視覚情報が働くことによって、その視覚情報を処理しようと脳の別な領域が使われ、本来の訓練されていた領域が活動するのの妨げになるのではないだろうか。もしくは、使われていないとか、いろいろ考えられるが、とにかく楽器を演奏するのに視覚は不要であり、じゃまになる。これは楽器全般に共通して言えることだと思う。
ということで、三味線を弾くときに、左手を見てはいけないとうことなのでは。
昔の型という物は、実は、とても合理的にできている。理由がはっきりしないだけで、前近代的な物だと捨てられてしまうとしたら、、、