三味線の弾き方

毎日、たくさんの人の三味線を弾く姿を見ていたので、
師範以上であろうと思われる人に関してだけ、いくつか思ったことを。
まず、左手。手が早く正確な人は、手のひらの向きが位置により変わらず、横向き。
と言っても、すごく変わるけど、うまいなあと思った人もいた。
右手の弾き方で、一番独特だったのは、端唄のある家元。
通常、教えられる場合、悪いお手本にされそうな弾き方。
肘から先が人より短いのかなと思われるほど、短めに右手を出している。
そのため、弾くときに(特に三の糸)、肩から動かさないと届かない。
でも、すばらしく弾けてるのが、とても不思議。
小唄では、弾いた後に、最後まで弾ききらず、跳ねるようにすぐに振り上げる社中があった。
音を調整してるのだろうと思うけど、全体的に強く弱く弾くのと、明らかに音が違ってくる。
そうしないと拍子がとれないのかな。