吉三節分

小唄江戸紫 中田治三郎(昭和23)より
吉三節分 本調子
  月も朧に白魚のかゞりも霞む春の夜につめたい
  風もほろ酔ひの心もちよくうかうかと浮れ烏のたゞ一羽
  塒へ帰る川端で棹の雫か濡手で粟御厄払ひ
  ませう厄落しほんに今夜は節分かこいつあ春から
  縁起がいゝわえ