三つの車

小唄江戸紫 中田治三郎(昭和23)より
三つの車 二上り
  三ツの車にのりの道火宅の門をや出でぬらん
  そら出た生霊なんぞとおう怖や身のうきに
  人の恨みはなんのその私の思ひハ怖いぞえなぞと
  御息所がおつうすましてお能がゝりでおつしやいまし
  たとさなうまくさんまんだばさらんだでやんれ身を
  こがしたとさえゝ悋気に金かしや損なもの